展覧会名 | 植田正治:旅する写真―ヨーロッパ、アメリカ、中国にて― |
会期 | 平成21年3月1日(日)―6月7日(日) |
開館時間 | 午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 毎週火曜日(火曜日が祝祭日の場合は翌日)、(但し、5月5日、5月6日は開館いたします) |
会場 | 植田正治写真美術館 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3 〒689-4107 Phone.0859-39-8000 Fax.0859-68-3600 |
入場料 | 一般800円(700円) 高校・大学生500円(400円) 小学・中学生300円(200円) |
主催
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鳥取県伯耆町/(財)植田正治写真美術財団
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「若い時から“旅”は嫌いだった。いまでもそのとおり、独り旅で知らぬ他国へ行くなんてトンデモナイことで、とても、とても、できることではない。」(『カメラ毎日』1985年4月号「新アマチュア諸君!」)
生まれ育った山陰の地で写真を撮り続け、この地を離れようとしなかった植田正治が突然ヨーロッパ旅行に出かけたのは1972年の晩秋でした。「ヨーロッパの風土や気候は、山陰に似ていた」と語るように、どこか懐かしさにも似たノスタルジックな感情を抱きながらも、見るものすべてを新鮮なイメージとして捉えています。異国の地の風や光を身体に感じ、旅先での出会いや発見を楽しみ、夢中になってシャッターを切っていったのでしょう。この旅をきっかけに、題材や被写体を山陰に限ることなく、アメリカや中国といった国外にも求めるようになりました。常に身近な風景や人物に対し無垢な眼差しを向けていた植田は、どこを訪れてもその姿勢を崩すことなく、対象を独自の視線でとらえ描き出しています。
今回の展覧会では、ファインダーを通して出会う旅の一期一会、そしてどこにいても「写真することを楽しむ」植田の姿勢を感じていただけるとともに、新たな魅力を発見していただけることでしょう。
シリーズ〈音のない記憶〉より 1972―73年 シリーズ〈中国〉より 1981―82年
シリーズ〈カリフォルニア〉より 1985年 シリーズ〈乾燥地帯〉より 1989−90年
●同時開催(1F/D展示室)
コレクション紹介展示:植田正治物語―写真するボク―
植田正治の生涯にわたる写真活動の軌跡をご紹介いたします。